2012年4月17日のライトノベルニュース

本日のニュース

隣人部というユートピア 〜『究極超人あ〜る』、『げんしけん』の系譜として見る『僕は友達が少ない』 - ちらしの裏的な何か 隣人部というユートピア 〜『究極超人あ〜る』、『げんしけん』の系譜として見る『僕は友達が少ない』 - ちらしの裏的な何か

『はがない』は、単体で読むのと、『ラノベ部』と比較して読むのとで、認識が変わるのではないかと思う。

僕は友達が少ない (MF文庫J)

僕は友達が少ない (MF文庫J)

橋本紡による庵野秀明批判 - Togetter 橋本紡による庵野秀明批判 - Togetter

橋本紡の主張は「ちょいと過激に書けばそれに共感した固定客を獲得できるけどそれは良くない」「エロで釣れば耳目が集まるけどそれは良くない」ということ(だと思う)なので、某まとめブログで見かけた「エロが売れるなら美少女文庫がベストセラーにならないのは何で?」というコメントは的外れだと思うなぁ。「最近のラノベは過激なエロが多い」と明言しているわけでもないし。まあ橋本紡の主張を支持するわけでも無いですけどね。
なんか気の毒になってきたのでもうちょっと書く。
橋本紡は「(ラノベでは)エロを書けば売れる」と対置して「(文芸では)ちょっと痛い話を書けばすぐに読者は取れる」と書いているけど、じゃあどのくらいの読者が取れるのかと言えば、それは最初の方に書かれているとおり「僕の読者は五千人いればいい」なんですよね。「エロいほど売れる!」「エロければミリオンセラーだ!」なんて話ではなくて、「特化してしまえば固定層は得られる」という話なんですよ。それに対して橋本紡は「マイノリティが縮小した末に固い読者層が結果を残しやすくなっている」「それはエンタメの失墜であり、崩壊です」といった批判を加えているわけです。
なんつーんですか、素直に解釈すれば、これは橋本紡自身の創作態度の表明ですよね。固定的な仲間ではなく異質な他者を求めていきたいと。また、人類補完計画についてはよく知らないので言及を避けますが、それでも別に「エヴァのネガキャンをしている」とは思いませんし、「僕たちはもっと電撃文庫を見習うべきです」と言うんだから、いわゆる「最近のラノベ」批判でも無い。それなのに「売れてるラノベ作家への嫉妬に狂っている」だとか言われるのは、ちょっと可哀想ですよね。と、まあそんなことを思ったのでした。